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シンガポールで教えられたこと

「キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、知恵を尽くして互いに教え、互いに戒め、詩と賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて心から神に向って歌いなさい。」
コロサイ3章16節

この7月、念願だったシンガポール日本人教会を訪問する機会が与えられました。直行で約7時間の空の旅でした。私は時差が1時間というので勝手に近いと勘違いしていたようです。

常夏の都市の街路樹は両手を広げるように青々と生い茂り、白い高層ビルとよくマッチしていました。道路は広く、車は一方通行という変則的な流れに戸惑いましたが、交通網はバスと地下鉄が街を網羅しており、馴れると歩きやすく観光地としても充実しています。

常夏のシンガポールはいつも緑と光に溢れています。その気候と見事にマッチしている自然体で率直な人間性はこの国特有なのかも知れません。それは滞在の長短にあまり関係がないようです。誰もがそのまま私を受け入れてくれているのが肌でわかります。私は最初の日から安心して起きて食べて歩いていたようです。真夜中道に迷った私たちに声をかけてくれたのは高校生のような若い男女でした。朝、散歩していた私に手を振ってくれたのはゴミ回収のおじさんでした。

啓介先生からは初日にシンガポールの歩き方を教えていただきました。実際に一緒に歩いてくださってバスの乗り方、地下鉄の乗り方、街での電話のかけ方の三点セットです。ただそれだけなのに妙に自信がついてそれからの5日間、丸山先生と二人でシンガポールの街や観光地を闊歩することができました。

信頼できる人からその街の歩き方や雰囲気を直に伝えてもらうということが、はじめての国を楽しく歩けるんだということがこれほど嬉しく有益だったことはありません。信仰の導きとはこういうことかと目が開かれた思いでした。

シンガポール日本人教会の方々は、ほんとうにおおらかであたたかい方ばかりでした。一番驚いたことは大野教会のことをほんとうによく知っておられて、よく祈ってくださっているということでした。正直で率直で、私もあっという間にその仲間になっていました。

国を超え、教派を越えた本物の交流がそこにはありました。中澤啓介師を送り出してくれている大野教会への感謝とそれに応えようとする役員会や信徒の方々の熱意と誠実さに私は圧倒されっぱなしでした。宣教協力の実を見ることができて幸せです。

こともなげに往復する啓介先生の原動力がどこから来ているのか、何をもたらしたのか、シンガポールの人たちの輝く笑顔を思い起こしつつ、冒頭の聖句を味わっています。

主事 神津 喜代子

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(2006年11月08日 更新)